古布に対しては、特別な想いがあります。 その想いは、人それぞれだと思いますが、古布が好きな方は、やはりその想いが強いと思います。 この作品もその想いが表れた一品です。 この作品を作る時、古ちりめんを切るのが、忍びなくて… その古布の魅力(絵柄も含めて)を最大限に引き出すには、どうすればいいのだろう? 私は、この布に死んで欲しくないわけです。 なるべく、切らず、大きく面積をとるように工夫して、つなぎ合わせました。 もちろん、愛情を込めて手縫いで… これはもし私が死んで、他の人に渡ったとしても、 大きく面積をとることによって次の使い道が残されているんです。 古布に命はありませんが、それには儚ささえ感じる、命に近いものがあると思います。 やはり、私にとって、古布はかけがえのないものです。
by ririan2000
| 2007-01-03 00:00
| - 古布壁掛 -
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このブログは…
古布…ちりめん、かすり、藍、酒袋、裂織、着物を使った手作りの作品をブログで公開しています。古布への思いもあわせて綴っております。
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鹿児島県鹿児島市在住。着物を扱うことを生業としていた母の影響もあり、幼い頃から古布の魅力に惹かれ、本格的に80年代から古布作品の創作を始める。2001年から作品展「至福の布に生かされて」を定期的に開催。07年から「野村服飾学園」主催のショーに古布によるコスチューム作品を毎年出品。表現の豊かさや縫製の確かさを認められ、08年の「ねんりんピック」ファッションコンテスト作品部門にて、大島紬での作品でグランプリ受賞。さらなる古布の可能性を広げるため、ジャンルに拘ることなく、江戸縮緬を主体とした様々な作品(細工物、人形、洋服、バッグ等)を制作している。古布の魅力を最大限に引き出す表現のため、素材選びから縫製の細部に至るまで、洗練された作品づくりを信条としている。現在、古布作品の指導教室を月2回開講。
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